お通夜の数時間前に、湯灌をしてその後は納棺です。父の時は亡くなったのが冬だったので、ドライアイスを置いて2日でもそんなに傷んでいる印象はありませんでした。

とはいえ、湯灌をするとやはり傷むので終わったら死に装束をつけて、すぐに納棺。納棺後(お通夜開始の数時間前)、お通夜の会場へ運ぶという流れでした。

うちの場合は浄土真宗。なんでも浄土真宗では死装束はしないものなんだとか。浄土真宗では人が亡くなると、すぐに極楽へ救ってもらえるとかで「死出の旅」がないとかなんとか。たぶんその関係で死装束はしないのだと思います。

というわけで、父が昔着ていた浴衣(だったかな?)を着せて、生前愛用の丹前を羽織らせました。冬でしたから(笑)。故人に着せてあげたい服などは、納棺前までに準備。着せなくても上から掛けるとかでもいいです。数珠も父が使っていた数珠にしました。それから門徒式章をつけました。生前戒名をいただいたときに、セットになっていたので。

最近では死に装束にドレスや晴れ着を用意する人もいるそうですね。

燃える物なら副葬品として入れてもかまいません。燃えると言っても燃えにくい物はダメですが、文庫本なんかはOKでしたよ。金属類やガラス類はダメだと思います。熱で爆発して炉を損傷するものもダメ。メガネはダメだったと思います。判断に迷うものは、葬儀社の人に聞いてみるといいでしょう。

納棺時点で入れられるものは全部入れておきます。これ以降、棺に物を入れるのは、出棺前のお花と決められた副葬品くらいのものです。一緒に入れておきたいものは忘れずに入れておきましょう。

お通夜の会場に棺を運ぶのも、葬儀屋さんがやってくれます。この手の力仕事は遺族に男性がいない場合は大変。でも葬儀屋さんに頼めば全部やってくれるので助かりますね。