父のお葬式のプランには、湯灌は入ってませんでした。母が「どうしても」とこだわったので、オプションサービスの湯灌を頼みました。10万円くらいしたと思います。

内容は、

  • 遺体の洗浄(髪カット、髭そり含む)
    • 死化粧など

湯灌を担当してくれた人たちが納棺もしてくれたので、どこまでがオプションでどこからが基本サービスの一部なのかちょっとわかりませんでした(笑)。

湯灌は映画の「おくりびと」でわりと知られるようになりましたよね。

実際やってもらって感じた事は、業者に頼まず家族で湯灌するのは「大変だろう」という事。家族でやる場合は、遺体が入る大きなたらい等を用意してやるらしいです。たしかに自宅のバスタブ使用はややためらわれるかんじ。

今回湯灌をした場所は自宅。湯灌のサービス業者さんが大きなバスタブを家に運んできましたよ。同じタイプのバスタブは、出張入浴サービスなんかにも使われるそうです。かなり大きく見えますが、うちみたいな小さな家でも入りました。少々間口が狭くても、たいていの家に入るそうですよ。マンション・アパートだとわかりませんけどね。

死後硬直してる遺体の体をほぐして、着ている物は脱がせて温水シャワー開始。使用後の水はホースを通って外に排水されてるみたいでした。

体にはバスタオルをかけて、周りにあまり見えないようにしてました。体を洗う時は、バスタオルを少し持ち上げて隠しながら洗うようなかんじ。何回か「ご一緒に洗いますか?」と聞かれました。一緒に洗う場合は、ボディソープをつけたスポンジを渡してくれるので、それで洗います。

顔担当の人は、洗顔後に髭剃りと髪を整えてくれました。髪はやや伸び気味だったのでこざっぱりする程度に散髪。男性だからメイクは少し血色がよくなる程度に。口の綿等も詰め直して、表情(というか口元とか頬のあたり)も整えてくれます。

母も満足したし、うちの場合はやってよかったと思ってますよ。