病院から父死亡の連絡がきたのは、21時頃でした。容体が悪化したという連絡はなかったから突然の事。驚きました。実家を出て一人暮らしを始めた時に、親の死に目に会えない覚悟はしたつもりでした。でも実際会えないと、やはり少しショックでした。

特養に入ってから誤嚥性肺炎を何度か繰り返して入退院。もう特養では無理という事になって、療養型病院へ。だから「そろそろ」という覚悟はありました。亡くなる一週間ほど前に会ったのが最後になりました。

父の病室に入ると、もうあの血圧だか心拍数か何かの機器が、ドラマのように「ピー」と音を立てて、直線を描いてました。とりあえず声をかけてみましたが、もう亡くなっているので当然返事はありません。

当直の先生に簡単な説明を聞いている間、看護婦さんが父の体を清拭して予備のパジャマに着替えさせてくれました。

時刻はもう夜。「今晩は霊安室に安置かな?」と思っていたら、なんとこの病院には霊安室はないとのこと。「タオル等入院用に揃えた荷物は明日取りに来るとしても、遺体は今日中に引き取ってください」という話。

そういうことなら、もう葬儀屋さんを呼ぶしかない!時間が時間だし、急いで電話したら1時間程度で来るとの事。

こういうこともありますから、親が年齢的にそろそろ…ということになったら、あらかじめいくつかの葬儀屋さんのパンフレットを取り寄せてチェックしておいた方がいいですよ。

うちでは、細かい点については詰めてませんでしたが、あらかじめ相談していた葬儀屋さんに頼む事にしました。そういう意味では気分的に落ち着いていられました。